営業活動において、効率的かつ戦略的にアプローチ先を整理するためには 営業リストのテンプレート が非常に有効です。特に、Google スプレッドシートや Excel などツールを選ぶことで、チームでの共有や更新もスムーズにできます。一方で、単純なリスト管理にとどまらず、CRM や SFA と連携できるテンプレートも注目されています。
この記事では、営業リスト テンプレート のおすすめを4 種類紹介し、それぞれの特徴や必要情報、さらに効率的な作り方を解説します。

営業リストのテンプレートには複数の形式が存在し、利用環境や管理レベルによって最適なツールが異なります。
オンラインで複数担当者が更新する運用に向いている形式、データを深く分析する目的に適している形式、CRM の考え方を取り入れた高度な管理が可能な形式など、特徴に大きな違いがあります。
テンプレート名 | 編集環境 | 特徴 |
|---|---|---|
Googleスプレッドシート | オンライン | 共同編集が容易で更新がリアルタイム |
Excel | オフライン中心 | 関数や分析機能が充実 |
HubSpot | CRM連動 | 商談管理と営業ステージ管理に強い |
bizocean | ダウンロード型 | シンプルで扱いやすい構成 |
それぞれのテンプレートは、営業活動の管理精度を高める目的で活用できます。
オンライン共有を重視する場合はスプレッドシートを選ぶと情報更新が効率化されます。詳細分析やカスタマイズを重視する場合はExcelが適しています。CRM概念を取り入れる場合はHubSpotが有効で、シンプルな管理から始める場合はbizoceanが便利です。
自社の営業体制と運用スタイルに合う形式を選ぶことで、営業効率が向上します。
Googleスプレッドシートのテンプレートは、オンライン環境での共同作業を前提にした管理に適しています。
複数の担当者が同時に更新できるため、チームで情報をリアルタイムに共有しながらアプローチ戦略を整理できます。営業先の状況が変化しやすい環境でも、常に最新のリストを確認できる点も強みです。
テンプレートには、企業名、担当者名、連絡先、担当者役職、接点履歴、商談ステータス、次回アクションなどを記録する列を設定する構成が一般的です。
さらに、フィルターや条件付き書式を活用すると、優先度が高い見込み顧客を視覚的に整理できます。外出先でもスマートフォンから編集できるため、営業行動とデータ更新が一体化し、管理負担が軽減されます。
Excelのテンプレートは、データ分析や整理を細かく行いたい担当者に最適です。関数、グラフ、ピボットテーブルなどを利用することで、案件数やアプローチ回数の傾向を可視化でき、次の営業戦略に生かせます。ファイル形式で管理するため、社内規定に応じて保存場所や管理方法を調整しやすい点もメリットです。
テンプレートの構成は、企業情報や担当者情報に加えて、見込み度、提案内容、次回アクション、予測売上などを一元管理する形式がよく採用されています。データ量が多くても動作が安定していることから、大規模な営業組織でも扱いやすい特徴があります。
また、自社に合わせてマクロやチェックリストなどを追加することで、より高度な管理表に育てられる点も魅力です。
HubSpotテンプレートは、CRMの概念を取り入れながら営業活動全体を可視化する構造になっています。商談ステージや売上予測を管理する列が最初から設計されているため、営業の進捗、優先度、次のアクションを俯瞰しながら営業戦略を立てられる点が強みです。
テンプレートには、担当企業、関係者情報、商談フェーズ、提案内容、受注見込み、タスク管理などが含まれ、営業プロセスの流れに沿って整理できるようになっています。CRM との互換性が高いため、データを移行しながら本格的なシステム運用に進めるケースも多い特徴があります。
また、営業会議で共有する内容をテンプレート内で管理しやすく、チーム全体の戦略統一にも効果的です。
bizoceanのテンプレートは、初めてリスト管理を導入する企業でも使いやすいシンプルな構成が特徴です。形式はExcelやWordなど複数あり、必要な項目に合わせて選びやすい点が強みです。営業活動に必要な最低限の情報を整理した構成になっているため、複雑な管理シートは必要ない担当者に向いています。
テンプレートには、企業名、担当者名、部署、所在地、連絡先、ステータス、備考などの基本項目が配置されているケースが多く、営業先の情報をシンプルに整理できます。不要な項目を削除したり、自社独自の列を追加したりすることで、運用に合わせたリストをすぐに作成できます。
運用を簡略化したい担当者や、まずは最低限の管理から始めたいチームに向いています。

テンプレートを選ぶ以前に重要なのが「どの項目を管理するか」です。
項目が不足していると架電や提案の準備が不十分になり、逆に項目が多すぎると入力の手間が増えて運用が破綻します。
業種を問わず押さえておきたい基本項目を10個用意したので、営業リストを作成する際にぜひ参考にしてみると良いでしょう。
No. | 項目名 | 入力例 | 用途 |
1 | 会社名 | 株式会社〇〇 | 基本情報・名寄せの基準 |
2 | 電話番号 | 03-XXXX-XXXX | テレアポ用 |
3 | メールアドレス | メール営業用 | |
4 | 住所 | 東京都渋谷区〇〇 | エリア分析・DM用 |
5 | 業種 | IT/製造/飲食 等 | セグメント分析用 |
6 | 企業URL | 事前調査用 | |
7 | 担当者名 | 山田太郎 | パーソナライズしたアプローチ用 |
8 | ステータス | 未着手/架電済/アポ取得 | 進捗管理 |
9 | 最終接触日 | 2026/8/1 | フォロー管理 |
10 | 備考 | 「9月に予算確定」等 | 追加メモ |
なお基本10項目に加えて、業種や営業スタイルに応じて以下の項目を追加すると、より精度の高いアプローチが可能になります。
BtoB営業の場合
従業員数
資本金
決裁者名・決裁権限レベル
予算規模
導入時期の目安
BtoC営業の場合
年齢層
家族構成
購買履歴
興味関心カテゴリ
これらの項目は「あれば便利」という基準で増やすのではなく、「その情報を営業のどの場面で使うか」を基準に取捨選択することが、使いやすいリストを保つポイントです。
必要な項目が決まったら、実際にリストを作成していきます。ここでは、精度の高い営業リストを作るための基本的な流れを6つのステップで解説します。
①ターゲットを明確にする
②リストに含める項目を決める
③情報を収集する
④重複データを削除する
⑤アプローチの優先順位をつける
⑥定期的に更新する
まず「誰にアプローチしたいのか」を具体的に定義します。業種・企業規模・地域・抱えている課題などの軸で、自社の理想的な顧客像(ICP)を描きます。
ここが曖昧なまま情報収集を始めると、後工程すべてに影響し、成果の出ないリストになってしまいます。
前章で紹介した基本10項目をベースに、自社の営業スタイルに合わせて項目を調整します。最初から完璧を目指す必要はなく、必要最低限の項目からスタートし、運用しながら育てていくという考え方がおすすめです。
自社サイトや求人情報、プレスリリースなど公開情報から手動で集める方法と、営業リスト作成ツールを使って自動で収集する方法があります。
近年はChatGPTを使って営業リストを作成する方法も広がっており、プロンプト次第で情報収集から整形まで効率化できます。
少量かつニッチなターゲットであれば手動、大量かつスピード重視であればツールの活用が向いています。
複数の方法で情報を集めると、同じ企業が重複して登録されるケースが発生します。
重複を放置すると、同じ企業に別の担当者が二重にアプローチしてしまうリスクがあるため、後述するExcelの関数などを使って定期的にチェックしましょう。
すべての企業に均等にアプローチするのではなく、企業規模や業種、Webサイト上の情報などを基準にスコアリングし、優先度の高い企業から順にアプローチすることで、限られたリソースを成果につなげやすくなります。
営業リストは作って終わりではありません。
担当者の異動や企業の移転など、情報は時間とともに古くなります。月1回など更新のタイミングをあらかじめ決めておくことで、リストの精度を維持できます。
なお、情報収集や更新作業そのものをAIで効率化したい場合は、AIを使った営業リスト作成ツールを活用する方法もあります。無料版・有料版それぞれの特徴を比較しています。
Excelで営業リストを管理する場合、いくつかの機能を活用するだけで、入力ミスの防止やフォロー漏れの防止につながります。ここでは、すぐに実践できる3つのテクニックを紹介します。
入力規則でプルダウンを設定する
テーブル機能で管理を自動化する
条件付き書式でフォロー漏れを防ぐ
業種やステータスの列を自由入力にしていると、「IT」「情報技術」「ソフトウェア」のように表記がバラつき、後からフィルターで絞り込めなくなります。入力規則でプルダウンリストを設定することで、表記ゆれを防げます。
設定手順
プルダウンにしたい列を選択する
「データ」タブ→「入力規則」を開く
「リスト」を選択する
「元の値」に選択肢をカンマ区切りで入力する(例:未着手,架電済,アポ取得,商談中,成約,失注)
データ範囲を選択して「Ctrl + T」を押すだけで、Excelテーブルに変換できます。テーブル化すると、行を追加した際に書式が自動で適用され、フィルターやソートもワンクリックで行えるようになります。データ量が増えてきたら、テーブル化しておくと管理の手間を大きく減らせます。
「最終接触日から30日以上経過した企業」を自動で赤く表示するなど、視覚的にフォロー漏れを防ぐ仕組みを作れます。
設定手順
対象の列を選択する
「ホーム」タブ→「条件付き書式」を開く
「新しいルール」→「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択する
数式欄に「=TODAY()-I2>30」のように入力する(I列に最終接触日が入っている場合の例)
書式(背景色など)を設定する
重複データのチェック方法
重複した企業が紛れ込んでいないかは、COUNTIF関数で簡単に確認できます。会社名の列(例:A列)の隣に「=COUNTIF(A:A,A2)」という数式を入力し、2以上の数値が出た行が重複です。条件付き書式と組み合わせれば、重複セルを自動でハイライトすることもできます。

営業リストをテンプレートで作成する際は、必要な項目やターゲット像をあらかじめ整理し、誰が作業しても同じ品質のリストになるようにルールを明確化することが重要です。
事前準備と運用ルールを整えることで、データ収集や入力の手間を抑えつつ、精度の高いリストを作成しやすくなります。
ここでは、テンプレートを使って営業リストを作成するコツを4つ紹介します。
必要な項目を明確に決める
ターゲットを明確にする
入力方法を統一する
AIを使うなどして効率的に情報を収集する
テレアポリストの精度を高めるためには、リストに含めるべき項目を明確に定義することが重要です。
リスト項目に一貫性がない場合、営業担当者が情報を把握しづらくなり、架電時に必要な準備が不十分になる可能性があります。企業名、所在地、電話番号などの基本情報に加え、業種、従業員数、売上規模などの属性情報を設定すると、ターゲットの傾向を分析しやすくなります。
また、担当者名、役職、過去の接触履歴などの営業情報を追加することで、次回アプローチの質が向上します。はじめから項目を統一しておくことで、継続的なリスト管理におけるミスを防ぎ、営業活動の効率化につながります。
成果につながるテレアポリストを作成するためには、ターゲットの定義を明確にすることが欠かせません。営業戦略に沿って、業種、企業規模、地域、抱えている課題などの基準を設定すると、架電対象の企業が絞り込まれ、無駄なコールを減らせます。
ターゲットが曖昧な状態では、架電の優先順位が定まらず、効率が著しく低下します。対象を具体的に設定することで、トーク内容も相手企業に合ったものを準備できるため、商談化率が向上します。
また、ターゲット設定を行うことで、営業部門内での認識を統一でき、組織全体で成果を最大化しやすくなります。
複数人でリストを作成する場合、入力方法が人によって異なると、データが統一されず扱いづらいリストになってしまいます。社名の表記ゆれや住所の書き方の違いなどが積み重なると、後の整理や分析に余計な時間がかかります。
テンプレートを使う際は、表記ルール・入力形式・略語の統一など、あらかじめ運用ルールを決めておくことが重要です。全員が同じ基準で入力することで、データのクオリティを維持しやすくなり、活用しやすいリストに仕上がります。
営業リストを手作業で作成すると、企業情報の検索や整理に多くの時間がかかります。近年は、企業情報の収集や整備を自動化できるツールやAIの活用が増えており、情報収集の効率を大きく高めることができます。
Web上の公開情報から企業データを抽出したり、表記ゆれを自動で正規化したりする仕組みを使うことで、人の手で調べるよりも正確かつスピーディにリストを作成できます。手間を減らし、より高い営業成果につなげるためには、AIの活用を検討することが効果的です。
営業リストを用意する方法は、自分たちで作成するか、営業リストを購入するかの2種類があります。どちらもメリットとデメリットがあり、目的・予算・リソース・スピード感によって最適な選択肢は異なります。
自社でリストを作成する場合は、ターゲット精度が高くなる一方で、情報収集に時間がかかる点が課題です。一方、リストを購入する場合はすぐに営業活動を開始できる反面、ターゲット精度や情報の鮮度にばらつきが生じる可能性があります。
重要なのは「短期的に必要か」「精度を重視するか」「社内で工数を確保できるか」といった観点で判断することです。
メリット | デメリット | |
自分たちで作成する | ・自社のターゲットに合わせて精度の高いリストを作れる | ・情報収集に時間と手間がかかる |
営業リストを購入する | ・すぐに営業を開始できるスピード感 | ・ターゲット精度が合わない場合がある |
営業リストを自社で作成する方法は、ターゲットに最適化された精度の高いリストを構築したい企業に向いています。自社で条件を設定し、Webサイト・SNS・企業データベース・展示会名簿などから情報を収集するため、「業種」「従業員数」「所在地」「役職」「問い合わせ有無」など、必要な項目を自由に設計できる点が大きなメリットです。また、情報の鮮度や更新頻度を自社で管理できるため、長期的に活用できる営業資産として保有し続けられます。
一方で、情報収集には手間と時間がかかるため、担当者のリサーチ力や工数の確保が必要です。特に、大量のリストを短期間で整備したい場合や、すぐに営業活動を開始したい場合には不向きなケースもあります。
近年では、AIを活用して情報収集や企業データの自動抽出を行うことで、従来よりも短時間で高精度なリスト作成が可能になっています。自社作成のリスト精度を高めたい場合には、こうしたAIツールを取り入れて業務を効率化することが効果的です。
営業リストを購入する方法は、短期間で大量のリストを入手し、すぐに営業活動を始めたい企業に向いています。
リスト販売業者やデータベースサービスを利用することで、数百〜数万件の企業情報を一括で取得できるため、スピード感を重視する企業には効果的です。また、社内で調査や入力作業をする必要がないため、人的リソースの削減にもつながります。
ただし、購入リストは自社のターゲット条件と完全に一致しない可能性があることや、情報の鮮度にばらつきがある点がデメリットです。中には、すでに他社も利用しているデータが含まれている場合もあり、競合と同一のリストを使うリスクも発生します。
購入する際は、提供元の信頼性、データ更新頻度、項目の網羅性などを確認し、自社の営業戦略と合うかを慎重に見極めることが重要です。

営業リストを作成する際、一般的にはテンプレートに情報を入力しながら手作業でまとめていく方法がよく使われます。しかし、手間がかかる・データの鮮度が担保できない・担当者ごとに質がバラつくといった課題が生じやすく、営業活動の効率を大きく下げてしまいます。こうした属人的かつ時間のかかる運用を続けるより、企業データベースから精度の高いリストを素早く生成できる「アカマネリスト」の活用がより効果的です。
アカマネリストは、約75万社の最新企業データを基盤としており、企業の“動き”に関する検索軸を使って成約に近い見込み企業を抽出できます。「特定ツールの導入」「採用強化中」などの動的な情報をもとにターゲットを即時に絞り込めるため、テンプレートのようにゼロから情報を調べて入力する必要がありません。結果として、アプローチの質とスピードを同時に高めることができます。
さらに、散在するハウスリストをAIが自動で名寄せし、最新情報を付与できる点もテンプレートにはない大きな強みです。Excelなどで管理された複数のデータを手動で整理する必要がなくなり、休眠顧客も再びアプローチ可能な状態に整備されます。また、クラウド上で誰でも同じ品質のリストを作れるため、担当者によるリストの質のばらつきを防ぎ、営業組織全体の生産性向上につながります。
営業リストをより効率的かつ精度高く作成したいなら、手作業のテンプレートよりも、最新データと検索軸を活用してスピーディに高品質なリストを生成できるアカマネリストがおすすめです。

この記事をかいた人
八並 嶺一
エンタープライズセールスの専門家。株式会社エージェントにて、大手企業との取引量を増やし、事業拡大を牽引。その実績を背景にCHRO、COOを歴任し、組織・事業の両面から経営をリード。2020年の株式上場を経験する。2022年、インキュベーター株式会社を創業。自身が現場と経営の両軸で培ってきた「大企業営業」の知見を再現可能な仕組みに昇華すべく、2025年にエンタープライズセールス特化型サービス「アカマネ」をリリース。アカマネを通じて属人化しがちなエンタープライズセールスを、再現性ある営業基盤へと変革する支援に取り組んでいる。